習い事、育児休暇、年金等の行政サービスについて

今回はスウェーデンで受けられる行政サービスについて書きたいと思います。
これから書くことに該当するのは基本的にスウェーデン国籍を持つ人、またはスウェーデンのパーソナルナンバーを持っている外国人に対して適応される行政サービスです。

学費と保険については前回お話したのでそれ以外の行政サービスについて、私とDenskで考えて思いついたものを書いていこうと思います!


習い事について

日本で人気な習い事というと、私がイメージするものは水泳、ピアノ、ダンスなどです。しかし、日本でそういった習い事をするのって決して安い料金ではないですよね。
スウェーデンでは、スポーツやアート、音楽などの習い事は無料または格安です。それはどうしてなのか。それは、そういった施設には国から助成金が出るからです。そうして若者が何かに没頭できることで若者の飲酒を減らしたいのだと聞いたことがあります。(本当かどうかはわかりませんが)

私はドラムを演奏するために、私の住むLinköping(リンシャーピン)にあるElsashus(エルサスフース)という場所のスタジオを借りて練習をしましたが、何度借りても無料で、日本の音楽スタジオよりもはるかに広い作りになっていました。

またその施設では自分で好きなイベントを作ることができ、それに対しても助成金が出ます。

この間私が参加したものは、トートバッグを作るというイベントでした。一人のスウェーデン人の男の方が、「最近自分でトートバッグを作ってみたらうまくできたからほかの人にも作り方を教えてあげたい!」と思い、Elsashusでイベントをするために日程をおさえ、Facebookで拡散し人を集めてイベントを開いていました。トートバッグを作るのに必要なものはボランティアで持ち寄ってくれたり、購入したものに関してはすべて助成金が出るのでイベントを開く側もお金は一切かかりません。




他にも無料でライブを開いていたり、無料でスウェーデン語の会話コーナーをやっていたりとすごく便利で出会いも多い場所になっています。(この施設は基本的に30歳以下の若者のためのものだそうです)



このElsashusに関しては国籍やパーソナルナンバー有無関係なく使えるようです!


育児休暇について
子どもができた時には父親も母親も一年ずつ有給休暇がとれます。(何%もらえるかは、お給料やパートナーが働いているかなど、その人の状況に応じて違いますが元のお給料とほとんど変わらないくらいの額をもらっている方が多い)。しかし父親と母親のとる有給休暇の期間が約3か月以上かぶってはいけないというルールになっています。日本のように育児休暇を取れる制度はあっても実質とらせてもらえないということもないので、父親も母親も一年ずつ子どもの近くにいてあげることができます。(だからスウェーデン人の男の人は子どもに対しての関心が高く、優しいお父さんが多いのかなぁなんて思ったりします。)


年金について
基 本的に会社で働いている人は日本と同様に、会社で自動的にお給料から引き落とされています。そして65歳を過ぎると年金を受け取ることができます。年金を30年以上払って入れば、老後それなりにいい生活をしていくのには十分な額がもらえるとDenskのご両親は言っていました。そして仕事をしていなかった人(主婦など)に対しても65歳を過ぎると多少の年金が毎月支払われますが、それは生きていくのにやっとといった少額のようです。


職探しについて

若者が仕事を探すための場所、Arbetsförmedlingen(アルビェツフォルミャードリンゲン)というものがあり、国が管理しているので無料で利用できます。そこでは仕事探しを手伝ってくれるのはもちろん、履歴書を書くのを手伝ってもらえたりもします。ただし、若者に含まれない人たちは国が関わっていないリクルーティングの会社にお金を払い登録し、お仕事を探すのが一般的です。


 その他の行政サービス(私たちが思いついたもの)
日本と同様、図書館は無料です。また、博物館の多くは無料で訪れることができます。

スウェーデンには教会がたくさんあり、そういった教会で結婚式をあげることも無料な ので日本のように教会で結婚式をして何百万かかるといったことはないようです。
国が牛乳を作るのにかかるお金の一部を負担しているため、乳製品を安く売ることができスウェーデン産のものを買いやすくしています。なのでチーズやバターの価格は日本と比べると本当に安いです!(スウェーデンの物価などはまた別の機会にお話しできたらと思います!)
スウェーデンは冬になるとほとんどの場所で雪がたくさん降ります。そんなときには、朝雪かきの車が来て除雪作業をし除雪した場所に塩や小さな石ころを撒いて滑りにくいように整備をしてくれます。なので、冬でも多くの大学生が自転車で登校している姿をよく目にしますし、Denskも冬に自転車登校している一人です。私は最初、雪で滑る道の上で自転車をこぐというのがとても怖かったのですが、Denskに森にサイクリングに行こうと誘われ恐々と乗ったのですが、本当にどこも道がしっかり整されていて雪の上を通ることはほとんどなくサイクリングができました。


基本的にお酒も国が管理しているのですが、それを書くととても長くなりそうなので
次回はスウェーデンのお酒事情について書きたいと思います!

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